まきた歯科医院

アポローニア

アポローニアとは、歯科医師が敬慕する歯の聖女のことです。
タ イ ト ルvol
知覚過敏症6
試してみませんか?5
歯周病にご用心!4
どうしてむし歯はできるの?3
歯と歯肉 そのしくみと役割2
よい歯で、よく噛み、よいからだ1
歯の中の象牙質や歯髄は生きている組織です。何らかの原因で歯肉が退縮して象牙質が露出すると、ここに外からの刺激が伝わって歯が「しみる」という症状があらわれます。これが知覚過敏です。

■症状
象牙質が露出して痛みを伝える。
★冷たい水がしみる。
★歯ブラシで歯をこすったとき。
★甘いものを食べたとき。
★果物、柑橘類を食べたあと。
★お茶、塩味。

■原因
★むし歯
★過度のスケーリング(歯石除去)
★歯が折れたり亀裂したとき
★過度なブラッシング
★誤ったブラッシング
★歯周病

「しみる」というシグナルが出た場合は、正常範囲のものか、過敏症によるものか、あるいは他の病気が判断が難しいので、症状が進行しないうちに受診しましょう。
■デンタルフロス
むし歯や歯肉の病気は、歯ブラシが届きにくい歯と歯の間から始まることが多く、
歯ブラシや歯間ブラシでは、絶対落とせない部分の汚れや、
歯垢をとるのに最適です。

ナイロンや絹の細い糸を合わせたもので、ワックスつき、ノーワックス、
サイズも形もいろいろあり、市販もされています。

プラーク(歯垢)は、24時間位で作られると、いわれていますので、
ブラッシングのあと、1日1度、これでしっかりブラッシングすれば、
むし歯や、歯肉の病気を防ぐのに大変効果があります。

■歯間ブラシ
歯間ブラシは、歯と歯の間を磨く小さなブラシです。
歯間に差し込んで、何回か前後に往復させて歯垢をとります。
太さはいろいろありますから、歯間の大きさに合ったものを選んでください。

細い毛が、歯や歯肉をこすり歯垢を取り除くと同時に、
歯肉の鍛錬に役立ちます。

歯ブラシだけではとれない部分を、簡単に清掃できて、
しかも歯ブラシでは味わえなかった爽快感もあります。

口臭のある人、歯を磨いた時に出血する人、水や冷たい風がしみる人、
強く噛めない人、歯が少しぐらついている人(いずれも歯周病の症状)は、
ぜひ試してみてください。
フロッシングや歯間ブラシも慣れるとすぐ上手になりますので
子供のうちから毎日続けてみましょう。
近頃、よく耳にする歯周病。
大人の、5人に4人は歯周病を持っているといわれていますが、
気づいていない人がほとんどです。
歯周病は、サイレントディジーズ(静かなる病気)と呼ばれ、
むし歯のように痛むことがあまりありません。

歯ぐきが腫れて赤くなったり、血が出たりすることがありますが、
痛むことがあまりないので、発見が遅くなってしまいちです。
そのため、歯が抜けてしまってから、病気の重大さに気づくことも少なくありません。
もし歯周病になっていても、初期の段階ならば、ブラッシングで治すこともできます。
発見が早ければ治療もしやすい病気なのです。

ほとんどの人が気づいていない歯周病。
もし不安に思ったら、必ず歯科医に見てもらいましょう。
むし歯が1本もないと安心していても、歯周病にかかっているかもしれないのです。
「健康な歯肉は淡いピンク色でひきしまっています。あなたの歯肉はどうですか?」

■歯周病のチェックポイント
  1. 歯肉が赤く腫れている
  2. 歯肉から血が出ることがある。
    健康な歯肉なら歯ブラシで少しくらい強く磨いても血は出たりしません
    時々血が出る歯肉も健康とはいえません。
  3. いつも口臭がある
  4. 歯と歯の間に隙間ができている
  5. 歯肉が退縮して歯が長く見える
  6. 歯がグラグラする。1本でも、グラグラしてきたら要注意
  7. 歯肉がどことなく痛んだり、かゆい

さぁ。あなたの歯肉はどうでしたか?

1つでもあてはまることがあればすぐに相談しましょう。
又、どこにも異常がなくても、
年に1度か2度、定期検診を受ける習慣をつけましょう。
自分ではわかりにくい歯肉の状態を確かめてもらい、
歯周病の早期発見と予防に努めることが大切です。
むし歯の原因は何だと思いますか?

甘いものを食べたり、歯を磨かないでいるとむし歯ができると思いますか?
たしかに、無菌の状態で育てている動物は、いくら砂糖を与えても、
むし歯にはなりません。
ところが、そのむし歯にならない動物にもある種の細菌を与えると、
むし歯ができてしまいます。
むし歯は細菌感染ということなのです。

■むし歯はこうしてできる

  1. 歯の表面にネバネバした膜ができる
    お口の中は湿り気があって温かいので、
    いつもむし歯菌であるミュータンス連鎖球菌が快適にくらしています。
    この細菌は砂糖や食べ物の糖質が大好きで、これを材料に
    歯の表面にネバネバした物質(不溶性グルカン)をつくります。

  2. ネバネバした膜がむし歯菌をよせ集める
    不溶性グルカンは水に溶けにくいので、口をすすぐくらいでは流されません。
    そして口の中の細菌や食べカスを次から次へ呼び寄せ、
    プラーク(歯垢)という細菌の塊をつくります。

  3. プラークに住む細菌がドンドン繁殖
    プラークに住むミュータンス菌などが糖質をエサに、次々と、さまざまな酸をつくります。

  4. エナメル質を乳酸が溶かす
    歯の表面のエナメル質は、とても硬いのですが、酸には弱く、簡単に溶けてしまいます。
    このエナメル質の溶解がむし歯のはじまりです。

むし歯には予防が一番!その日の汚れはその日の内に落としましょう。
食べ物を噛みくだくために欠かせない歯は、
人間の体の中で、最も硬い臓器といわれています。

この硬い臓器も手入れを怠ると、知らず知らずのうちに失われ、
本来大人では、親知らずを含めて32本あったものが、
80才では、平均4本位しか残らなくなってしまいます。

歯のしくみと働きをよく理解し、いつまでも健康な歯でおいしく食事をし、
生き生きとした人生を送りたいものです。

■歯のしくみ
私たちの歯はエナメル質・象牙質とセメント質の硬組織と
軟組織の歯髄で構成されています。
エナメル質でおおわれている部分を歯根と呼びます。

外に出ている部分を歯冠、出ていない部分を歯根と考えてください。
歯髄は象牙質にかこまれた部分で、中心部にあります。
この中には、血管・リンパ管・神経線維などがあって、
歯に栄養を与える大切な役割をもっています。

単純な作りに思える歯ですが、
よく見るとさまざまな組織がバランス良く結合してできています。

■歯肉のはたらき
歯は歯根膜によってしっかりあごの骨に結合されています。
歯が硬いものを噛み、老後も丈夫であるためには
歯根を支えるあごの骨が丈夫で、強くなければなりません。

その骨を、常に健康な状態に保護しているのが歯肉(歯ぐき)です。
あなたは食事のとき、ひと口何回噛んでいますか?
現在では噛まなくてもいいような軟らかい食品が多くなり、
「よく噛んで食べること」が忘れられがちです。

古代の女王卑弥呼は1回の食事で3900回、
源頼朝は2600回、現代人は卑弥呼の1/6の約600回。

いかに私達が軟らかい食べ物ばかり食べているかがわかりますね。
また、欧米人に比べても日本人の噛む力は平均で
20kgも劣っているという報告もあります。

よく噛まないと食べ物の消化吸収が充分にされませんし、
軟らかい食べ物ばかり食べているとアゴと歯が軟弱になり、
またむし歯や歯周病になりやすいということも見逃せない事実なのです。
そこで、健康な歯と体をつくり、それを維持するために欠かせない
「噛むこと」の効用を考えてみましょう。

■「よく噛んで」防ぐガンとボケ
ひと口30回。よく噛むと唾液がたくさん出て消化を助けます。
噛むことは栄養をとることだけでなく、
脳の働きや精神活動にとってもプラスになり、
ひいてはボケを防ぐことにつながります。

又、噛むときに分泌される唾液に含まれる酵素
ペルオキシターゼには、発ガン性物質の毒性を抑える働きがあり、
ガンを予防することにもなるのです。

■お口をキレイにする唾液の働き
よく噛むと、食べ物に含まれる繊維や、頬及び唇の筋肉の働きによって
歯の表面についた細菌やむし歯の発生に大きな原因となる
砂糖が落とされたり、また分泌される唾液で砂糖分が薄くなり、
むし歯になりにくくなります。

♪よい咀嚼習慣とは? ご飯ならひと口20~30回噛みましょう!!
リズミカルに、そして、左右平均に噛むようにしましょう♪